2006年05月25日

NHK教育「福祉ネットワーク」

23日NHK教育の「福祉ネットワーク」で佐賀県難病相談・支援センターの取組が紹介され、全国難病センター研究会の木村格先生がゲスト出演されていました。

佐賀は全国でも難病の就業支援でも先進的で、三原所長からは就職相談をやっているところも撮影していたということだったので期待していましたが、残念ながら就業支援について触れられませんでした。まずは、難病相談・支援センター事業の紹介ということで仕方なかったというところでしょうか。

今回の番組は、難病の人が相談に行くことができる場所がこれまでなかったところにセンターができた意義、ピアサポート活動の重要性や、特定疾患以外の難病の問題というところに焦点があてられていました。木村先生もおっしゃるとおり、明らかな課題が沢山あることをあらためて認識しました。

また、三原所長のインタビューで、自立のサポートが重要で、何でも支援してあげるというやり方ではない、というところに納得しました。就業支援でも、支援チームが会社だとしたら、ご本人が社長です。最初は若社長を育てる番頭のような人が必要な場合もありますが、なるべく早く会社の指揮運営の最高責任者になっていただく必要があります。佐賀の就業支援の好調の秘訣もこういうところにあるか、と思いました。

なお、この番組は、5月30日13時20分から再放送されるようです。


posted by YH at 10:02| Comment(0) | 難病情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月17日

精神障害者の就業支援

 昨日に続いてアメリカものですが、米国での精神障害者への就業支援について、定評のあるバージニアコモンウェルス大学のオンラインセミナーの修了認定証が今日届きました。3ヶ月間のコースで、2週間毎に小テストとディスカッションがあって250ドルです。音声だけでなく、記録のテキストもあるので、なんとかついていきました。
certif320.jpg

 目的は医療と雇用の連携による就業支援についての米国の最新状況の情報収集でしたが、予想したとおり、難病患者の就業支援にも使えそうな内容が多くありました。例えば、次のようなことです。
・実証的根拠に基づく実践:いわゆる「就業支援」で一般就業につながらないものは止めて、成功につながる方法でよい循環のサービスを作りましょう。

・企業のマーケティング:「仕事」を固定的に捉えるのは止めて、企業のニーズを個別に調べることで、求職者が貢献できる個別化された仕事内容を開拓しましょう。

・キャリア開発:障害や病気ではなく、企業に貢献できる、本人の強み、興味、好みを強調することで仕事内容や働き方を決めましょう。求職者の夢や希望こそが就業支援の原動力です。

・職場開拓:就業支援者は、求人を待つのではなく、直接の企業ニーズに基づいて、求人に頼らない職場開拓、就業条件の個別交渉ができるようにしましょう。

・就業支援:就業支援と医療・福祉支援が別々のものという固定観念を捨てましょう。その両面が統合された新たな支援サービスを構築しましょう。

・障害や病気の開示:企業は貢献に興味があり、障害や病気のことは聞いても戸惑うだけ。配慮が必要な場合に限って最小限のことだけ開示しましょう。

・資金源:個別的ニーズに応じて、既存の制度やサービスを組合せて最大限に活用しましょう。全ての社会資源を就業に向けて再編するつもりで取り組みましょう。

 英語がある程度できる方なら、現在の就業支援に限界を感じ、斬新なアプローチを求めている人には、このコースはお勧めです。
 何故、「職業準備性」の訓練では就職にはつながらないのか? 何故、知的障害者に効果的なジョブコーチ支援が精神障害者ではうまくいかないことが多いのか? そういう疑問に明確に答えてくれます。(日本でもこういうものを作りたいものです。)
 次回8月14日からのようです。
http://www.worksupport.com/training/mi_course.cfm
posted by YH at 17:42| Comment(0) | 就業支援モデル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月16日

ジョブ・アコモデーション・ネットワーク

米国では労働省の無料サービスとして、障害がある人への職場環境整備についてのコンサルティングが電話、ファックス、メール等で利用できます。難病がある方への配慮事項等もウェブに掲載されており、障害者職業総合センターで日本語訳して提供していますので、ご活用下さい。
障害ごとの環境整備案
社会資源オンライン検索

これはジョブ・アコモデーション・ネットワークというサービスで、ウェストバージニア大学が20年以上前から受託して実施しています。どんなに難しい状況でも、懇切丁寧かつ創造的な解決を提供することで定評のあるサービスです。「テイラーメイド」を標榜するだけあって、コンサルタントの人たちのオフィスもそれぞれの方々の個性にあふれ、魅力的な職場でした。
jan.jpg
posted by YH at 14:23| Comment(0) | 就業支援モデル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月01日

若年性パーキンソン病

 少し遅れた話題ですが、録画してあったもので、マイケル・J・フォックスの話をみました。
 パーキンソン病は、就業上の課題が大きい病気の一つですが、病気の内容が一般に理解されていないことも大きな課題です。
 老人だけの病気でなく40歳代以前での発症もあること、薬物治療で症状を抑えることができるがON-OFF症状がでてくること、体がくねくねと動く症状が現れること、病気が進むとほとんど問題なく仕事ができる状態と全く仕事ができなくなる状態が交替して現れてきて一般の人の誤解を招くこと、単に医療の話だけでなく仕事や生活上の課題を抱えていることなど、理解されにくいことが多くあります。

 しかし、マイケル・J・フォックスが、ああいうふうに、自分のことをテレビで語ってくれるおかげで、上のようなことが一目でわかります。また、若年性パーキンソン病の話のときに、「マイケル・J・フォックスがかかっている」と加えるだけで、聞き手の意識もかわってくるでしょう。このビデオは、今後、説明などに使えそうだと思いました。

 また、ペースメーカーのように、脳の深部に電気刺激を続けると、症状が劇的に改善するというのが、既に日本で実際に治療で行われていることも知ることができました。これだと就業問題も大きく変わるのかもしれません。

 なお、パーキンソン病の就労については、全国パーキンソン病友の会若年性部会が2004年に「若年患者の就労と生活の現状について」のアンケート集計結果をだしています。生の声が多く掲載されていてわかりやすい報告書です。(ウェブ上にあるかと思いきや、みつけられませんでした。)
posted by YH at 14:48| Comment(1) | TrackBack(0) | 難病情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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