2010年12月11日
2010年12月10日
2010年02月04日
合理的配慮(reasonable accommodation)
最近、障害者権利条約関係で、「合理的配慮」が注目されています。
職業場面での具体的内容の参考となるのが、米国での実際に行われている内容です。障害のあるアメリカ人法(ADA)制定以来、20年先行して実際に取り組まれてきたわけですから。
日本語に翻訳されているものは、
ADAに基づく合理的配慮及び過度の負担に関する雇用機会均等委員会施行ガイダンス(2002)
があります。
また、「配慮」と訳されている「accommodation」ですが、その具体的イメージについては、米国労働省のサービスJob Accommodation Network(JAN)のサイトを見ればよくわかります。
日本語訳は、
JAN日本語訳
で見ることができます。
米国では、障害者雇用率制度がなく、企業には、障害にかかわらず公正な職業能力評価が求められます。その際、合理的な範囲での配慮を前提とします。「配慮があるから、その能力評価はゲタをはかせたもの」というような解釈は認められませんし、処遇上の区別も禁止です。
障害者権利条約での、合理的配慮を行わないことも差別である、というのも同じ趣旨です。
詳しくは、リンクにまとめました。
職業場面での具体的内容の参考となるのが、米国での実際に行われている内容です。障害のあるアメリカ人法(ADA)制定以来、20年先行して実際に取り組まれてきたわけですから。
日本語に翻訳されているものは、
ADAに基づく合理的配慮及び過度の負担に関する雇用機会均等委員会施行ガイダンス(2002)
があります。
また、「配慮」と訳されている「accommodation」ですが、その具体的イメージについては、米国労働省のサービスJob Accommodation Network(JAN)のサイトを見ればよくわかります。
日本語訳は、
JAN日本語訳
で見ることができます。
米国では、障害者雇用率制度がなく、企業には、障害にかかわらず公正な職業能力評価が求められます。その際、合理的な範囲での配慮を前提とします。「配慮があるから、その能力評価はゲタをはかせたもの」というような解釈は認められませんし、処遇上の区別も禁止です。
障害者権利条約での、合理的配慮を行わないことも差別である、というのも同じ趣旨です。
詳しくは、リンクにまとめました。
2009年07月15日
2006年06月29日
視点を変える

前回の「難病」という名前を変える必要があるのではないかという思いつきも、実は本質的なことかもしれません。やはり普通「難病」と「就業」はイメージが結びつかないのではと。むしろ、病気の面へと意識をミスリードして、生活面や就業の課題や背景因子に意識が向かなくする効果があるのではないかとすら思います。これまでも難病患者の就業実態を話した際に、聞き手が全く別のイメージでとらえてしまう、ということが実はあったのではないかと反省しています。
2006年05月17日
精神障害者の就業支援
昨日に続いてアメリカものですが、米国での精神障害者への就業支援について、定評のあるバージニアコモンウェルス大学のオンラインセミナーの修了認定証が今日届きました。3ヶ月間のコースで、2週間毎に小テストとディスカッションがあって250ドルです。音声だけでなく、記録のテキストもあるので、なんとかついていきました。

目的は医療と雇用の連携による就業支援についての米国の最新状況の情報収集でしたが、予想したとおり、難病患者の就業支援にも使えそうな内容が多くありました。例えば、次のようなことです。
英語がある程度できる方なら、現在の就業支援に限界を感じ、斬新なアプローチを求めている人には、このコースはお勧めです。
何故、「職業準備性」の訓練では就職にはつながらないのか? 何故、知的障害者に効果的なジョブコーチ支援が精神障害者ではうまくいかないことが多いのか? そういう疑問に明確に答えてくれます。(日本でもこういうものを作りたいものです。)
次回8月14日からのようです。
http://www.worksupport.com/training/mi_course.cfm

目的は医療と雇用の連携による就業支援についての米国の最新状況の情報収集でしたが、予想したとおり、難病患者の就業支援にも使えそうな内容が多くありました。例えば、次のようなことです。
・実証的根拠に基づく実践:いわゆる「就業支援」で一般就業につながらないものは止めて、成功につながる方法でよい循環のサービスを作りましょう。
・企業のマーケティング:「仕事」を固定的に捉えるのは止めて、企業のニーズを個別に調べることで、求職者が貢献できる個別化された仕事内容を開拓しましょう。
・キャリア開発:障害や病気ではなく、企業に貢献できる、本人の強み、興味、好みを強調することで仕事内容や働き方を決めましょう。求職者の夢や希望こそが就業支援の原動力です。
・職場開拓:就業支援者は、求人を待つのではなく、直接の企業ニーズに基づいて、求人に頼らない職場開拓、就業条件の個別交渉ができるようにしましょう。
・就業支援:就業支援と医療・福祉支援が別々のものという固定観念を捨てましょう。その両面が統合された新たな支援サービスを構築しましょう。
・障害や病気の開示:企業は貢献に興味があり、障害や病気のことは聞いても戸惑うだけ。配慮が必要な場合に限って最小限のことだけ開示しましょう。
・資金源:個別的ニーズに応じて、既存の制度やサービスを組合せて最大限に活用しましょう。全ての社会資源を就業に向けて再編するつもりで取り組みましょう。
英語がある程度できる方なら、現在の就業支援に限界を感じ、斬新なアプローチを求めている人には、このコースはお勧めです。
何故、「職業準備性」の訓練では就職にはつながらないのか? 何故、知的障害者に効果的なジョブコーチ支援が精神障害者ではうまくいかないことが多いのか? そういう疑問に明確に答えてくれます。(日本でもこういうものを作りたいものです。)
次回8月14日からのようです。
http://www.worksupport.com/training/mi_course.cfm
2006年05月16日
ジョブ・アコモデーション・ネットワーク
米国では労働省の無料サービスとして、障害がある人への職場環境整備についてのコンサルティングが電話、ファックス、メール等で利用できます。難病がある方への配慮事項等もウェブに掲載されており、障害者職業総合センターで日本語訳して提供していますので、ご活用下さい。
障害ごとの環境整備案
社会資源オンライン検索
これはジョブ・アコモデーション・ネットワークというサービスで、ウェストバージニア大学が20年以上前から受託して実施しています。どんなに難しい状況でも、懇切丁寧かつ創造的な解決を提供することで定評のあるサービスです。「テイラーメイド」を標榜するだけあって、コンサルタントの人たちのオフィスもそれぞれの方々の個性にあふれ、魅力的な職場でした。
障害ごとの環境整備案
社会資源オンライン検索
これはジョブ・アコモデーション・ネットワークというサービスで、ウェストバージニア大学が20年以上前から受託して実施しています。どんなに難しい状況でも、懇切丁寧かつ創造的な解決を提供することで定評のあるサービスです。「テイラーメイド」を標榜するだけあって、コンサルタントの人たちのオフィスもそれぞれの方々の個性にあふれ、魅力的な職場でした。

2006年04月25日
ブラスのアピール
効果的な就業支援のためには、障害や病気ではなく、その人の強み、興味、個性を発見しアピールすることが不可欠です。
米国ニューヨーク州のHempsteadでの「特注就業」パイロットプロジェクト(Whatever It Takes=必要なことは何でも)では面白い求職者のプロフィールを作成しています。
http://www.hempsteadworks.com/index.cfm?fuseaction=WITCDs
日本でも最近は履歴書・職務経歴書の書き方もアピールを重視してずいぶんと進化しているようです。加えて、健康状態の書き方でも「慢性疾患などの通院を申し出る際は、業務に支障はないことを担当医師の意見として添えられるようにしておく。」などの注意も当たり前に書いてありました。
米国ニューヨーク州のHempsteadでの「特注就業」パイロットプロジェクト(Whatever It Takes=必要なことは何でも)では面白い求職者のプロフィールを作成しています。
http://www.hempsteadworks.com/index.cfm?fuseaction=WITCDs
日本でも最近は履歴書・職務経歴書の書き方もアピールを重視してずいぶんと進化しているようです。加えて、健康状態の書き方でも「慢性疾患などの通院を申し出る際は、業務に支障はないことを担当医師の意見として添えられるようにしておく。」などの注意も当たり前に書いてありました。